2月から実施してきたレンタルサーバーからVPSサーバー「SSDクラウドConoha」への移行が無事完了。
今回の移行は、サイトのURLをそのままに、サーバーだけを移行するというものである。

アクセス数が多いサイトなので、長時間サイトをクローズするわけにいかない。

目標は1時間以内に移行を済ませること。

実施時刻は、アクセス数が減少してくる夜中の12時からの1時間とした。

1時間以内に、新しいサーバーにワードプレス、MYSQL、PHPを導入して、コンテンツをアップするのは不可能に近い。

事前にすべてセットアップしておき、切替だけを当日行う方法がベストである。
これには、ちょっとしたテクニック?がある。

参考になるかもしれないのでまとめてみた。

MYSQLやPHPは、コマンドベースで比較的簡単に導入できる。

問題は、サイトの設定(ワードプレス)である。

今回実施した手順は以下のとおりである。

仮サイトの構築手順

仮のサイトURLを(サブドメイン利用)作成して、サーバーに割り当てる。
1時間程度で、仮サイトへアクセスできるようになる。

参考記事:ドメインの話~サブドメインの運用

そのURLを使って、ワードプレスを設定する。

ワードプレスは、現存分をFTPを使ってダウンロードし、CONFIGを書き換えたものを新設サーバーへアップロードする。

コンテンツは、現行のサイトからワードプレスのEXPORT機能でEXPORTし、新しく作ったサイトにIMPORTする。

自分自身へのリンクが絶対リンクになっている部分は相対リンクに変更しておく。

.htaccess、画像フォルダ等も忘れずに新設サーバーへ移行しておく。

新サイトへアクセスして十分なテストを実施する。

こうして、URLが違うだけの仮サイトが完成すれば、後日サーバーの切替を実施する。

サーバーの切り替え手順

いよいよ切替である。

  1. サイトアドレスを新設のサーバーアドレスに変更する。
  2. ワードプレスの一般設定にあるワードプレスのアドレス、サイトアドレスを正規のものに変更する。
  3. サーバー側の設定で、ドメインとファイルの関連づけを正規のものに変更する。
       Apachiの場合、httpd.confを編集する。
       /etc/httpd/conf/httpd.conf

無事に移行し問題なく稼働している。
今後は、ピーク対策のためにリソースの監視を行っていかなくてはいけない。