拙者 今回は在来工法とツーバイ工法を対決させてみた。
すべて、独断と偏見だ!
でも、嘘は無い、拙者には、利害関係が無いからだ!

はじめに
もし、あなたが商品を売る立場だったら、商品をたくさん売って売り上げを上げる必要がありますね。
儲けなければならないんですから。
そのためには、その商品を他社の商品より魅力的に見せる必要があります。
だから、その商品が魅力的に見えるような説明しかしないのです。
自分からは決して、弱点は言いません。
あなたが、建築にとても知識があるのなら、営業さんに弱点を突っ込んで聞いてみてください。
意外な答えが返ってきたりします。
さて、本題です。
家を建てる場合には、いろんな切り口から検討すると思います。
たとえば、予算、住宅の性能、メーカーの信頼性・・・ etc 
今回は木造住宅を検討する場合の選択肢として上げてみました。
ツーバイ工法が脚光をあびたのは、あの兵庫県淡路大震災のときです。
それまでは、ほとんど見向きもされなかったように思います。
地震というキーワードがでたので早速、強さはどうか?
地震以来、建築基準が大幅に見直され、在来工法はとても強い住宅に生まれ変わった。
一方、ツーバイ住宅は以前とほとんど変わらない。
これは、ツーバイ工法自体の強さと独自の標準仕様が、日本の建築基準よりずっと厳しいので、見直す必要もなかったと言えます。
おもしろいのは、在来工法は、本来、柱と筋交で建物を支える工法なのだけれど、建築現場を見ていただくとわか
りますが、構造用合板などでしっかりと補強されています。
これって、ぱっと見 ツーバイ工法ですね
地震直後の各メーカーのテーマは家の強さだったのですが、現在のテーマは、健康住宅とエコではないかと思います。
健康住宅のほうは工法には依存しないので、対決にはなりません。

では、エコのほうですが

これは、次世代住宅に置き換えれると思います。
次世代住宅で一番重要なのが、住宅の断熱性能になります。
断熱については、他の記事にも書いていますのでそちらも参考にしてください。
結論的には、ツーバイ工法が圧勝です。
これは、二つの工法の方向性がまったく違うからです。
日本の四季を意識した在来工法には、本来、断熱には無関係だったはずです。
たとえば、夏場にはエアコン、冬は床暖房なんていう概念はなかったのです。
一方、北欧や北米を中心に建築されるツーバイ住宅には、高い断熱性能が最初から必須条件になっていたのです。
この断熱の比較は、荷物を運ぶ為のトラックとレースをする為のレーシングカーにスピードを競わせるようなものです。
とは言っても
先ほどの強さの説明のところで、在来工法がツーバイ化してきているという事実があるので、現在の在来工法の断熱性能も上がってきています。

次はコストはどうでしょう

住宅全体のコストでは、設備なんかも含まれるので比較になりませんが、工法だけで
比較すると一般的にはツーバイ工法の方が安いようです。
あくまでも一般的です。
もしも、在来工法で格安のものがあれば逆に注意が必要です。
在来工法はツーバイ工法よりコストダウンし易いのも事実です。
悪い言い方をすれば、手抜きをし易いのです。
これは、建築基準のところが大きく影響しているのではないかと思います。
興味のある方は、日本の建築基準法とツーバイ住宅の仕様を見ればわかると思います。
あっと、こんな事を書くとツーバイ住宅に欠陥住宅はないように誤解されてしまいますがツーバイの場合も基準どおりに出来なければ欠陥になりますのでそこは同じです。

営業担当から見た場合、こんなこと言ってるんじゃないでしょうか?

こちらは、私の経験談
在来の営業
ツーバイ住宅は一度建てると増築が出来ないですよ
日本の環境には在来の木造が一番いいですよ
ツーバイは柱が見えないから和室ができないですよ
見てくださいこの柱 太いでしょ 日本ヒノキですよ。 丈夫で、ホームセンターで売ってるツーバイの安物の木材とは中身がぜんぜん違いますよ
ツーバイの営業
どこのメーカーもあまり在来工法について言ってくれなかったが
もし、在来工法でお考えでしたら、しっかりしたところを選んでください
震災前なら、在来工法は地震に弱いから考え直されたらと言ってましたが、在来工法も変わりましたね
次世代住宅を考えるのでしたら、ツーバイにして下さいよ。
日本では次世代と騒いでますけど、昔からうちはクリアしてますよ
柱を出して和風にされるのでしたら、しっかりした在来のメーカーを選んでください
営業トークで気になる点があると思います
が私が気になったのは、ツーバイ工法の増築や改築の問題です
増築・改築については別に持論があるのですが、ここでは割愛。
この営業トークはあまり根拠が無いと思います。
  
たとえば、改築するためには、ある柱が邪魔だったとします。 でもその柱が建物の構造上、重要な柱であれば、取り外せないはずですから、このままでは改築は出来ません。
このように、これは工法の違いだけで優越がつく問題ではなくてケースバイケースで変わってきます。
在来工法ならできるリフォームでもツーバイ工法の場合は難しかったり出来なかったり。この逆もあると思います。
なんか在来工法はダメダメみたいに成っていますが、私個人的には在来工法の家よりツーバイ工法で建てた家に住みたい(現に住んでいますが)と思いますが、ずっと住むのでなければ、在来で出来た本格的な旅館に泊まってみたいとは思います