前日は、銚子川でキャンプをしたが、この日は熊野方面を探索。
はじめての銚子川では、川の透明度に驚かされたが、熊野の海も美しい。

近場で、水のきれいな海といえば、昔から日本海なんだけど、どっこい熊野の海も負けてはいない。
日本海のちょっとさみしげな海より、ぱっと明るく雄大な太平洋の熊野の海の方が自分的には好みである。

熊野と言えば、世界遺産の熊野古道があるけど、あまり興味がないし、第一、暑くてきついので、今回はちょっこっとドライブすることに。

今日のお宿は、なみという海に面したホテル。

ちょうど、近くに世界遺産に登録されている鬼が城という場所があるので行ってみた。

この鬼が城は、海食でできた奇岩が1kmほどつづく絶景で、昔、鬼と恐れられた海賊の住処だったといわれている。
あいにく、前回の台風で遊歩道が壊れた場所があるため、全体の4分の1程度しか見ることができなかったが、流石、世界遺産、見ごたえがある。

キャンプもいいけど、2日目のホテルもいい。
ゆっくりお風呂に入って、ベッドで思いっきり眠れる。

この「なみ」というホテルは、ビジネスホテルに分類されているようだけど、こんなところにビジネス客が来るとは思わない・・・

たしかに、ツインの部屋だけど狭いので、広さはビジネスホテル程度だろう。
よく利用するダイワロイヤルホテルの半分もないけど、太平洋を望むロケーションはいいし、値段も安いから文句はない。

驚いたのは、食事である。

写真はとらなかったが、種類と量が多くて、食べきれない。
一品一品をみると、素材も新鮮で味付けもしっかりしていて悪くはない、むしろ美味い。

しかし、量が多くてバランスが悪すぎる点が残念すぎる。

たとえば、前菜は、メインにつなげるためのものだから、次の料理への期待感を持たせるのが前菜の使命のはずが、ここでは、前菜は使命を忘れている。
締めのご飯は、あっさりと軽くいきたいところなのに、ハモ丼(ウナギをハモに変えたもの)がド~ン(丼)と出てくる。
デザートは、あっさりとフルーツかシャーベットを予想するが、ケーキが2つ出てきた。救いはケーキが小さかった事。

朝食は、地魚の焼きものと味噌汁に海苔と玉子を想像していたけど、普通の晩御飯並みの量と種類のものが用意されていて、とてもゴージャスではある。
朝はそんなに食べれない。

ここの食事を言葉で例えると、「これでもか!」なのである。
「これでもか!ディナー」 に 「これでもか!朝食」

熊野周辺の他の宿は知らないが、この「なみ」というホテル、間違いなくコスパは高いと思う。

チェックアウト後、ちょこと観光に! といっても、ほとんどドライブである。

国道42号(熊野街道)を和歌山方面へ、ウミガメ公園まで走った。
ウミガメ公園では、ウミガメが入った小さな水族館とウミガメグッズの販売店があって、道の駅にもなっている。

朝食は「ホテルなみ」の「これでもか!朝食」を食べたので、昼食は、ご当地の「めはり寿司」とデザートに「大内山ソフトクリーム」をベンチで食べた。
「めはり寿司」はかなり塩辛いので、この時期の塩分補給にいいかもしれない。「大内山ソフトクリーム」は特別な味ではないが、普通に美味しい。

ウミガメ公園から道を隔てると、そこは熊野灘である。

延々と続く浜辺が、「七里御浜」。

外海に面したこの浜辺は、力強く波が押し寄せてくる。
水平線を見ると確かに地球が丸いことが実感できる。
強い海風が心地いい。風が陸に少しシフトするだけで熱風になるが・・。

やっぱり熊野の海はいい!

今度は、釣りに行こうと思う。
ここは外海。
浜から、カツオやハマチが釣れるなんて凄いじゃないか。