住宅工法はいろいろあってどれを選べば良いのか正直迷ってしまいます。
少し前までは、ビルと同じコンクリート工法の住宅もありましたが、最近では、こと住宅においては見かけなくなりました。
住宅も淘汰されてきたのでしょうか? 木質系か鉄骨系の選択になってきたように思います。
在来工法
日本の住宅の大部分が在来工法ですが、阪神大震災以降、最も進化したのが在来工法です。
進化したので在来工法というのもおかしな話です。
もともと在来工法は木造軸組工法で建物を柱で支える工法でしたが、阪神大震災で最も被害が多かったのがこの工法でした。
柱で支えること自体が悪ではありません。
現に、寺院や仏閣が大破した話はあまり聞きません。
日本の在来工法の起源は戦後のバラック住宅から来ていて、日本の高度成長とともに大量生産され住宅基準も甘かったためです。
現在の在来工法は耐震性を上げるために2方向に進化したように思います。
一つ目が、ツーバイ住宅のように柱に構造用合板やダイライトのようなパネルを張ったもの。二つ目が、SE工法に見られるように特別な金具でガッチリと木材を繋ぐというもの。
そして、これらを併せ持ったようなものまであります。
ツーバイ工法
阪神大震災で最も注目されたのがツーバイ住宅です。 在来工法の古い住宅が倒壊し、モデルハウスの一流メーカーの木造住宅までもが倒壊して大破していましたが、ツーバイ住宅の大部分が倒壊をまぬがれていました。
ツーバイ住宅は、日本に入ってからほとんど進化していません。
ツーバイ住宅は木造住宅としての完成度が高い工法だといえるのかもしれません。
鉄骨プレハブ工法
多くのハウスメーカーが採用しているのが、この工法です。
旭化成やセキスイといった木と関係のないメーカーが作った住宅なので木造住宅ではないわけで、鉄骨プレハブ工法は、おそらく日本独自の工法ではないかなと思います。
調べてないけど・・・たぶん。
一昔前は、いかにもプレハブといった工事現場のハン場の延長線にあるような家だったのですが、今では素晴らしいデザインに進化しました。
これから、ますます主流になっていくことだと思います。