さくらインターネットはレンタルサーバーの老舗である。
信頼性が高くて、利用者が多い為、情報が多い。
これだけでも、選ぶ理由にはなるが、特筆すべきものはメール機能だと思う。
サーバー選びでは、容量について、クローズアップされることが多いがメール機能を話題にした記事は私は見たことが無い。
ほとんどのブロガーが、使ったことが無いのにサーバースペックだけ調べてアフィリエイト目的で記事を書いているからだろう。
年間5000円程度のレンタルサーバーならワードプレスを稼働させるのに必要なPHP、MYSQLは実装しているし、スペック上大きな違いはない。
容量にしても、たくさんの動画を詰め込んだサイトなら大容量が必要かもしれないが一般的なサイトならあまり気にすることはない。
さて、話を戻して、
さくらインターネットは、他社と違いメールだけのサービスを提供している。
そして、レンタルサーバーの契約でも、これと同等の機能を提供している。
具体的には、以下の2つである。
1.スパム対策
スパムメール対策としてスパムアサシンが標準装備されている。
付属のWEBメールから簡単に迷惑メールの対応が可能になっているし、FTPを使って.spamassassinにuser_prefsを追加してスパムメールの防止を強化することも可能である。
こんな感じ↓
user_prefs中に記入
score BAYES_99 8.0
score BAYES_95 5.0
score BAYES_80 3.0
score BAYES_60 2.0
score BAYES_50 1.0
score BAYES_40 0.5
score BAYES_20 -0.5
score BAYES_05 -2.0
score BAYES_00 -5.0
2.メール管理機能
さくらのレンタルサーバー スタンダードは、個人に割り振ったメールのパスワード管理等が個々でできる。
これは、当たり前のように思うかもしれないが、他社では、ほとんどがサーバー管理者だけしかメールの管理ができない。
この価格帯のサーバーでこうした機能が供されているものはおそらく存在しないと思う。
個人ショップや小規模な企業なら、さくらのレンタルサーバー スタンダードで十分だと思う。
しかし、さくらのレンタルサーバー スタンダードも利用方法によっては使えないサーバーである。
たくさんのサイトを運営しようとする場合がこれにあたる。
SEO対策として、ドメインの異なる多くのサテライトサイトを運営したり、ドメインの異なる多くのランディングページが必要になったりする場合には、さくらのレンタルサーバー スタンダードは無力である。
これは、ドメイン、サブドメイン(マルチドメイン)の合計が20までという制限があるためだ。
こんな時は、ネットオウルのサンダーバードをお勧めしたい。
サンダーバードならドメインの数が無制限なので多くのサイトを運営することができる。
ただ、MYSQLの制限が最大10なので、同一データベースでテーブルを分けたりする工夫が必要かもしれない。
追記
最近、サンダーバードやミニバードからスターサーバーに変わっていくようである。
サンダーバードの後継にあたるのが、スターサーバーのスタンダードになって、MYSQLは20個に増えている。
ネットオウルは、地味な感じだけど、レンタルサーバー、ドメイン、格安SSLなど使いたいものが一通り用意されているので非常に使いやすい。
こちらも長年利用しているが、メールでのサポートもしっかりしているし大きな問題は今のところ起こっていない。