拙者 改札を出て、しばらく行くと 必ず後ろを振り返る
振り返ると大概、先輩の小山氏がいる
容貌はマフィアそのもの
深いしわ、鋭い眼光、髭を蓄え
背は180cmを優に越し、ビジネスマンには到底見えない
拙者に言わせると、もはや危険人物なんてもんじゃない
危険物である
機会があれば、背中に危険物注意のステッカーを貼ってやろう
と画策しているのだ
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今朝、久しぶりにマフィアの小山氏に会った。
いつもは、拙者の背後からマフィアは登場するのだが、今朝は違った。
斜め前方にマフィア発見!
拙者 「おはようっす 先輩!」
マフィア 「おまえに見つからんようにひっそり歩いてたのに・・・」 と マフィア でも顔が笑っていた。
拙者 「ウンコ行きたいのとちゃいますの?」
拙者 「ウンコ行きたい時は、話しかけられたくないですよね!」
マフィア 「アホかおまえ」
マフィア 「ところで、おまえ検査どうやってん?」
一応、心配してくれているようである
拙者 「一応セーフですわ」
拙者 「大きな声では言えませんけど 痔ですわ」
マフィア 「おまえ 痔か! そらぁ痛いやろ!」
マフィア 「リチャード 男前も 痔で台無しやなぁ」
拙者 「それが、全然痛くないけど ウンコの時 貧血するくらい大出血ですねん」
拙者 「最後 ウォシュレットでピューとしたら、血が止まるから不思議ですけど」
拙者 「ほんでも でっかいオナラは出さんように注意してるんですわ ハハハハ」
マフィア 「おまえ 朝からウンコにオナラ ばっかり言うてるなあ うれしそうに!」
マフィア 「まあ 悪い血をいっぱい出したらエエんちゃうか!」
拙者 「ちょっとづつ 悪い血 出して善人になりたいと思いますわ」
拙者 「先輩 どっか悪いとこあんの? どこから見ても悪人面ですけど」
マフィア 「悪いとこだらけや」
マフィア 「血圧高いから薬で抑えてるしな」
拙者 「ということは・・・怒らしたら ヤバイですねぇ」
マフィア 「俺は怒らんからなあ」
そういえば、悪人面で迫力満点のマフィアだが、怒ったとこは見たことない。
マフィア 「今度の週末 また、採血せんとあかんねん」
拙者 「いっぱい採るんですか?」
マフィア 「3本採るんや」
拙者 「牛乳瓶3本ですか?」
マフィア 「あほかおまえ! 注射器3本に決まってるやろ」
拙者 「悪い血 牛乳瓶3本採ってもうた方がいいですよ」
拙者 「月曜日に会社きたら 善人になってますね ハハハハ」
ということで、拙者と小山氏は、これから徐々に善人になっていくのであった。
すなわち、血の報酬は善人ということである。