ウヒャ~
過激なタイトルでござる。
ちょっと前のTV CM
外張り断熱CM
こいつは、素人を舐めてやがる
建築家やちょっと詳しい奴なら アホか! と 言われるCM
拙者の正義の血が・・・ ウウウウウッ
いつもは、拙者の名刀村正に集中し、姫達を興奮の坩堝に誘うのであるが
なぜ アホなのか?
<字幕> ここからは真剣本気冗談ヌキぬきモードへシフトするtake村正であった
あらためて、なぜ アホなのか?
当然のことを目新しく言うからウザイのである。
このメーカーはプレハブ工法の中で最も一般的な軽量鉄骨の軸組み工法を採用している。
ポイントは鉄骨を使っているため、
昔から使われてきた内張り断熱では致命的な問題が発生する。
したがって、外張り断熱しか選択肢は無いわけである。
つまり、当然のことを言うな アホ となるわけである。
興味がある方には、もう少し説明しよう
内張り断熱は柱内(外壁と内壁の間)に、断熱材(一般的にはグラスウールを詰めて)断熱をとる方法
外張り断熱は柱の外に断熱材(防水性に優れた高断熱の発泡ポリスチレン等)で断熱をとる方法
内張り断熱は、コストパフォーマンスが高いが、
鉄骨住宅に適用すると
壁の内部が湿気でびしょぬれになり
最悪 鉄骨を腐らせてしまう
当然 断熱効果も非常に悪くなる。
何故か?
鉄と断熱材と比べると熱の伝導率が全く違う。
鉄骨の柱部分では全く断熱が取れない為
外と内の温度差で鉄骨が結露してしまう
氷を入れたコップの外側が結露するのと同じ
結露はやがて断熱材をぬらし、鉄骨を腐らせしまう。
だから、鉄骨そのものも断熱するために
外断熱が必要なわけである
でも
課題点もある
外断熱の欠点をググるといっぱい出てきそうだけど
拙者の一番の懸念は
外断熱の場合の窓にあるだろう
外断熱をすると
建物の躯体に外から釘で断熱材と外壁を止めなければならない
内断熱に比べて、断熱材の厚みの分釘の長さが必要になり
釘に大きな力がかかってくる
ちょうどテコの原理のように
そして、問題が窓サッシ
専用のものを使うのだがやはりサッシは重量がある
賢い諸君は
わかるだろう
サッシ付近に大きな力が常にかかっているため
年月とともにサッシが垂れてくることがある
また、断熱材も薄く高断熱なものが必要であり
サッシも専用のものが必要になる
これは、コストアップにつながるのだ。
間違っても木造住宅に外張り断熱を適用してはいけない
鉄骨の場合は躯体の硬性がたかいからまだましだが
木造は硬性が低いため、先jほどの釘が簡単に曲がってしまう
数年もすれば、見事にサッシが垂れ下がるのは
容易に想像がつくはずだ。
これから、家を建てる方への
参考となれば
拙者も本望である