住宅の壁スイッチは照明、換気扇につかわれる場合がほとんどです。
今回のテーマは、壁スイッチ取り付けの指針です。
壁スイッチの取り付け位置(高さ)
まずは、壁スイッチの取り付けの高さですが子供やお年寄りなど背が低い家庭の場合は、低くつけたほうが良いでしょう。 大は小を兼ねるといいますが、この場合は低は高を兼ねるので将来を考えて決めたほうが良いです。
スイッチの高さは、120cmを基準に低めするか高めにするかを決めると良いと思います。
ちなみに120cmは3歳の子供が背伸びをしてなんとか届く高さです。
壁スイッチの取り付け場所
最近はセンサー付きの照明器具を利用するケースが増えてきています。
センサー付きの照明器具を使うのであれば、それを利用する壁スイッチの位置をそれほど気にする必要はありませんが、将来は自動点灯消灯にしたいとか、気に入った照明器具を簡単にセンサー仕様に変えたい場合には壁スイッチの位置をしっかり考えなくてはいけません。
玄関の壁スイッチ
玄関照明用には三路スイッチというスイッチが2箇所必要になります。 このスイッチはどちらのスイッチを切り替えても照明のオンオフができます。
ひとつ目は、室内側ドアを付近につけます。 これは、外に出る場合と外から中に入る場合に非常に便利だからです。 二つ目は玄関ホールや廊下に設置します。 理由は外出時や来客があった場合に必要です。
一般的な三路スイッチの代わりに三路対応のセンサー型照明スイッチを設置すれば、玄関のドアを開けると点灯するので、より便利になります。
廊下の壁スイッチ
これは廊下の長さなどケースバイケースにはなりますが、廊下の両端、たとえば玄関に通じる廊下の場合は、玄関ホール付近とその先の突き当たりに三路スイッチを設置します。 寝室などのプライベートルームに隣接する廊下の場合は、各部屋の出口付近に設置します。3部屋ですと4路スイッチを設置します。 これはあくまでも例です。 間取りによって変わってきますので、あれば便利なところを全部洗い出して予算に合わせて削っていきましょう。
トイレの壁スイッチ
トイレ内のトイレドア付近にセンサー付の壁スイッチを設置するのがオススメです。 一般的なトイレならほぼ大丈夫ですが、非常に大きなトイレや設置場所によってはセンサーが反応しないので注意してください。 また、センサーつきの壁スイッチには換気扇のコントロール機能をもった製品もあるので非常に便利です。 センサーつきのトイレ照明器具も一般的にはなっていますが、デザインの種類も少なく、センサーの感度に問題がある商品も存在しています。
各部屋の壁スイッチ
これはもう常識ですが、最低一箇所、リビングなどの複数出入り口がある場合は、臨機応変複数個設置します。
これも常識ですが、ドアの場合、ドアのつり手と反対側(ノブ側)の室内の壁に壁スイッチを設置します。
脱衣場と浴室の壁スイッチ
脱衣場が狭い場合、浴室と脱衣場のスイッチは同じ場所に設置しますが、通常は浴室の外側ドア付近と脱衣場入口ドアの脱衣場内に設置します。
階段の壁スイッチ
3路スイッチを階段の上り口、降口の壁に設置します。
常識的な記事内容になっていますが、実際はここにスイッチが無くて不便なんてことがよくあります。
大手メーカーが10年ほど前に建てた規格住宅に仮り住まいしたことがありましたが、あるべきところにスイッチが無くて非常に不便な思いをしました。
・ドアのヒンジ側についた壁スイッチ
・玄関ホール照明の壁スイッチがホールの奥にしかないとか etc
3ヶ月程度の仮住まいだったのでよかったのですが、これが一生住む家だとやりきれないと思います。
たかが、壁スイッチ、されど、壁スイッチ
参考になれば幸甚です。