はさみやカッターではうまくいかないが、サークルカッターを使えば、円をきれいに切り抜くことができる。
きれいに円を切り抜きたいという人間が世の中にたくさんいるとは思わないが、「正確な円が切り抜くこと」これもひとつの男の浪漫である!

サークルカッターで検索すればいろんな種類の商品がみつかる。
ここでいうサークルカッターは木工用ではなくて、紙などを切る方である。

カッターと言えば、NTカッターとオルファが国内の二大カッターナイフメーカーである。

当然、NTカッターもオルファもサークルカッターを作っている。

両社の代表的な商品「OLFA コンパスカッター 57B」と「NT 円切りカッター C-1500P」を所有しているので、レビューをしてみたいと思う。

OLFA コンパスカッター 57B

商品名にもあるようにオルファはコンパスタイプのサークルカッターを販売している。
コンパスで円を描くように切っていくので、迷うことなく直観的に使えるのがメリットである。
円の大きさは刻印されたゲージを使っても、定規で測っても決められるので使いやすくなっている。

薄手の紙を切り抜くのは得意だが、厚手のものは苦手である。
旧型と現行品の違いは、コンパス穴が付かないようにするためのプレート(写真右)と刃先に力を入れられるように?取っ手が付けられた点である。
ただし、針の高さや刃の高さが変えられないので、プレートを使うと使いにくいかもしれない。

NT 円切りカッター C-1500P

こちらの商品は、厚紙や薄いレザーなどいろんなものが切れるのが売りである。
切ることに関しては、57Bよりも優れているが、切る前の位置決めや半径を決めるのが少々やりずらい。

位置決めに使うテンプレートが付属しているが、これを使うと、位置が決まれば取り外さなければいけない。
すっと、取り外せればいいのだがひっかかって、すんなりといかないことがあり、せっかく決まった位置がくるってしまうことがよくあるので非常に使いにくい。

円の大きさを決めるために半径を決める目盛は付いているが、読みずらくて使いものにならない。
標準では、コンパスの芯の代わりがゴムの押さえとなっているので、定規で正確に測ることもできない。
ただし、ゴムの押さえを針に変更することも可能になっていて、そうすれば、定規で正確な半径を出すことができる。

こうして比較すると、薄い紙しか切らないのであれば、OLFA コンパスカッター 57Bが、非常に使いやすいが、もう少し厚いものも切るのであれば、NT 円切りカッター C-1500Pがいい。