5月1日、2日と宮津から舞鶴へ行ってきました。
本当は、4月30日より、赤太郎(フジタカヌー アルピナ430EX)を連れて丹後半島でカヤックをする予定だったんですが、組み立て中にアクシデントが起こり急遽、観光のみになってしまいました。
あ~残念!

今回は、赤太郎の故障についてのレポートで、旅行ネタは次回にします。

アルピナ430EXはファルトカヤックで、アルミの骨組みに防水の船体布をかぶせた構造になっています。

アルミの骨組みと船体布はピッタリにできていて遊びがほとんどなく、キチキチです。
そこで、アルピナ430EXの場合は、滑車を使って、力を倍増させて骨組みに船体布をかぶせる仕組みになっています。
理論的には力は6倍になります。

今回はなかなか入らないので、結構強く滑車のロープを引いたので、アルミの骨組みが曲がってしまったようです。

人の力で引っ張ってアルミの骨組みが曲がってしまうというのも腑に落ちません。
船としての強度は大丈夫なんでしょうか?
海の上では、船だけが頼りなので、ちょっと不安ですね。

以前、小型の船は、エンジン付きインフレータブルボートといろんなディンギーを乗ってきましたが、正直言って、ファルトカヤックは乗ってて一番不安を感じる乗り物だったのですが、また不安の種が増えました。
ただ、ファルトカヤックで世界を旅した人もたくさんいて、実績があるので、わたくしの思い過ごしだとは思います。

とりあえず、メーカーへ連絡して、事情を説明すると、修理するので部品を送って欲しいということになりました。
修理方法は、万力で曲がったところを挟んでもとに戻すというとは言ってましたが。

内心、曲がっているので強度が落ちているからアセンブリ交換ではないかと思っております。

それくらいなら、工具も持っているのでダメもとでやってみることにしました。
結果から言うと失敗です。
上の写真のとおり、一番弱い部分の真鍮のボタンの位置から曲がっているので、まっすぐに戻すとその位置がひずんでしまいます。切り口が真円にならなくなるので、パイプを継ぐことが出来なくなってしまいます。

今、思えばパイプに砂を詰め込んで戻してやると歪まなかったかも知れません。

というわけで、今回は残念な結果になってしまいました。

メーカーの対応は良いと思います。

これから、ファルトカヤックを検討される方は、ファルトのメリットデメリットをしっかり押さえて決められるといいと思います。

ファルトカヤック、特にアルピナ430は、船体が14kgと非常に軽いので持ち運びが非常に楽な船です。
わたくしが、この船を選んだ理由はこの軽さです。
ちなみに、以前、所有していたインフレータブルボート(ゴムボート)は、船体が30kg、エンジンが30kgほどあったので、気合と体力勝負だったので、結局、やめました。

ファルトカヤック全般に言える欠点は、組み立てと解体、使用後の後始末が結構面倒なことと、船体がアルミと布なので強度が心配な点です。

ゴムボートの時も最初は、すぐに穴が開くのではと不安でしたが、ハイパロンゴムだったんで少々岩にぶつかったくらいでは、かすり傷程度で、大変丈夫でした。
他のブログ記事をみていると、危ないと大げさに書いていらっしゃる方が多いですが、記事を想像で書いているんだと思います。川で使うダッキーを見れば、ゴムボートの耐久性が良くわかると思います。

さて、ファルトはどうか?
正直、まだ、よくわかりませんが、準備と後片付けが面倒だということは事実です。

5/20更新
フジタカヌーさんから7日ほどして、新品の部品が無事送られてきました。
さすが、フジタカヌーさんです。
きちっと対応してくださいました。