年一度、この季節になると健康診断を受けることになっている。
場所は、とある健康診断を専門に行っている施設で、もう、ずいぶん前からここで受けている。
いろんな会社の人間が受けに来ているのだが、いつも、ここは、職員の人数の方が受けに来ている人数より多いのが特徴的なのである。

健康診断着に着替えると、広い待合に通され、電光掲示板に検査室の番号に自分の番号が表示されたら、その部屋に入って検査を受けるといったシステムは昔と変わらない。
掲示板の前には、お局さんとその家来たちがいて、「〇〇さん〇〇番の部屋へどうぞ」と丁寧に案内してくれる。
一般的に、これを「お・も・て・な・し」と言うんだと・・・・・・・・・やっと理解できる年齢に達したということだ。
よく考えると、目が不自由な方には、必要なサービスなのかもしれない。

お局さまひとりで十分だとはおもうんですけどね

検査は、検尿からはじまり、シメが問診、検査結果をおじいさん先生が説明してくれて、めでたく終了である。

検査の内容をここでご紹介すると短編小説になってしまうので割愛して、本題に移る。

検査結果の中に、今までなかったことがひとつあった。
メタボという診断である。

なんと、中性脂肪やコレステロール値が増加し、腹回りが大きくなっている。

「ショック!」

なぜ、メタボになるかは、至極簡単なことだ。
メタボは、エネルギーの摂取量が消費量を大きく上回ったために起こる。
誰でもわかっていることだ。

エネルギーの摂取量を収入とすれば、エネルギーの消費量は支出にあたる。

収入から支出を引けば利益になる。

利益が増えれば、貯金が増えて、ほしいものが買えて、とてもハッピーなのに、メタボが増えるとアンハッピーになる。

トホホ、、、

世の中、ああ無常である。