梅雨まっただ中。
カエルとでんでんむしと幼稚園児以外で、雨が好きな人間はそんなに多くないはずである。
ピカピカの黄色い傘と青い長靴を履いて雨の中、元気よく水たまりにダイブした。
雨もまた楽しかった。
そのあと、母親に叱られるのが、日常であり、これは楽しいはずはなかった。
幼稚園児は、雨を遊びに変えてしまうポジティブな天才である。

駅を降り、雨が降り出すと、みな一斉に傘をさす。
実に面白い光景である。

雨=傘の構図は昔から変わっていない。
傘も進化してきてはいるが、基本的には昔と何ら変わらない。

機能的に進化したのは、折り畳み機能とジャンプ機能である。
革新的なのは折り畳み傘の方である。

傘は、雨が降っている時以外は、無用の長物である。
例外として、傘をゴルフや野球やテニスなどのイメージトレーニングに利用する幼稚園児に匹敵するほどポジティブな大人もいる。

折り畳み傘の利用者は女性より男性が多く、男性の20%程度だとどこかに書いてあった。

もちろん、わたくしは折り畳み傘派である。
年齢とともに面倒くさくなってきて、鞄でさえできれば持ちたくないのに雨以外で使えない大きな傘を持つ勇気は持ち合わせていない。

便利な折り畳み傘だが、弱点が2つ。
大きな傘より、華奢なこと。
広げても小さいものが多いこと。

今年の梅雨は、折り畳み傘を新調しようと心に決めた。
アマゾンで、モンベルを発見。

海はヘリハン、山ならモンベル! 自称アウトドアマンは、そう思ってきた。
モンベルは、機能的でありリーズナブル。
社長がパタゴニアを目指しているのもよくわかるが、リーズナブルでいてほしい。

アマゾンの評価も高く、モンベルだから間違いないだろうとスペックをろくに見ずに購入したのが間違いだった。

軽い8本の骨とヨットのスピンネーカーと同じ生地で軽くで丈夫そうである。
このあたりは、抜かりの無いところ。
流石モンベルと言える。
しかし、致命的な問題が!
広げたときの大きさが小さすぎるのである。
山物はコンパクトで軽く機能的にできているが、直径86cmは、大人にとって使えない大きさである。
モンベルは、この傘をどんなシチュエーションで使うことを想定して作ったのだろうか?
アウトドアでの一瞬の移動で使うのだろうか?

透明ビニール傘の直径が100cmくらいなので、折り畳み傘も100cm以上あれば、普段使いに合格だと思う。