7月24日から、2泊3日で尾鷲、熊野方面へ行ってきた。
今回は、久しぶりのキャンプ。
十数年ぶりなので、道具が使えるかどうか一抹の不安はあったが、一応事前の確認していたので、ランタンもバーナーも、タープも問題ないと思う。

ここは、銚子川の超人気キャンプ場「キャンプinn海山」の林間サイト。
一番端なので、トイレには遠いけど一番落ち着ける場所だ。

一番小さい5m四方のサイトなので、テントとタープを張るのは無理かもしれないけど、寝床は、サイトに横付けした車で車中泊なのでちょうどいい感じだ。
園芸用の防虫網で作った虫よけを使って窓とリアゲートをバリアして、暑さ対策に以前紹介したUSB扇風機とモバイルバッテリーで武装する。

タープは、アルペン・サウスフィールドのタープテントを使った。
十数年も前のものなので、布のゴム引き部分が劣化して少々べとついていたけど、アーマオールを塗ると、べとつきもかなり改善された。
樹脂製品にはこのアーマオールが役に立つ。
まだまだ、このタープテント現役で使えそうだ。

当時コールマン好きだったので、キャンプ用品の多くがコールマン。
コールマンのタープテントのチャックがすぐに蚊帳に噛んでしまって買ってすぐ破れてしまったという経緯があって、当時、新製品アルペン・サウスフィールドのタープテントを購入したことをはっきりと覚えている。
サウスフィールドの製品は、コールマンを真似た2流という意識があって、自分の中では好きではないけど、このタープは良くできている。しいて言えば、接合部分が金属ではないので割れてしまうことがある。一度割れたので2個ほど予備で買っておいた。(余談)

今回は自転車たちを連れて行き、カヤック「赤太郎」は留守番。
右の写真は、往年のキャンプ道具の確認中

夏のキャンプで一番気になるのが、夜間の気温だ。
普段、エアコンの効いた快適な環境で暮らしている我々にとって、これは深刻な問題である。
暑さ対策や林間サイトを選んだ理由もそこにあるのだが、はたしてどうか?

キャンプinn海山に到着したのが3時くらい。
林間サイトとはいえ非常に蒸し暑かったので夜間が心配である。
汗だくになりながら、タープの設営やキャンプ道具の設置を行っていると、時間はどんどん過ぎていき、暑さもずいぶんましになっていく気がした。

夕食には、銚子川で獲ったテナガエビのトマトソースパスタを予定していたんだけど、設営に手間取って、漁に出れなかった。
仕方なく普通のトマトソースパスタである。
まあ、そんなことも想定していたので、近くの主婦の店というスーパーで買った鯛を使ったカルパッチョサラダを普通のトマトソースのパスタに追加した。

これが、実に美味い。
写真をとる余裕もないので写真もない。

キャンプでも照明が重要だと思う。
単に明るく照らすだけなら白いLEDの照明が簡単でいいかもしれない。
しかし、これをキャンプに持ち込むとなると、品がなくて、とてもチープに感じる。
実際、予備としてLEDのランタンを持ち込んでは見たものの、自分的には、完全NGだった。

コールマンガソリンランタン(ノーススターチューブマントルランタン)でサイト全体を照らし、テーブル周りは、EPIガスランタンで照らす。
大人のキャンプでは特に雰囲気が大切だと思う。

この中で食べるパスタと鯛のカルパッチョサラダというのも大人な感じで悪くない。

ファミリーキャンプ場は、子供たちが騒がしいので落ち着かないが、22時を回ると良い子たちは寝てしまうので、一気に雰囲気が良くなる。
それに昼間の暑さと打って変わって涼しくなる。
これぞ、至福の時間なのである。

キャンプ場にあるシャワーを浴び、車内へと乗り込む。
車内の低反発マットは、夏には無抵抗で沈んでしまうから、快適のはずがそうでもなかった。
高反発のマットをその下に引けば快適に寝れそうな気がする。

キャンプの初日はなかなか寝付けない。

うとうとしていると、空が少し白けてきた。

あちらこちらで、蜩が鳴き小鳥がさえずりだす。

そのうち、蜩と小鳥の大合唱が始まった。
ほんの5分足らずの時間だと思うけど、すばらしい合唱だ。
こんな体験は今までなかった。
自然は素晴らしい。

大合唱は、徐々にフェーズアウトしていき、夜が明けるころには、大合唱は終わり、カラスが「カーカー」と鳴いた。
そして、いつもの蜩の鳴き声と小鳥のさえずりになっていた。

森のフィトンチッドの香りを感じながら
EPIガスバーナーで湯を沸かし、夜明けのコーヒーを飲む。
夜明けの黄昏である。

コールマンツーバーナーを使って、ベーコンエッグとポタージュスープを作る。
ガソリンバーナーは、加圧というひと手間が必要だけど、ここは日常ではないし、何よりその存在感があるから十分許せる。
いったん火がつくと家庭用のガスコンロにも劣らない火力があって実に頼もしい存在でもある。

この日の計画は、魚飛渓という有名なところへ自転車で行き、銚子川を堪能しようと思っていたのが、またしても誤算だった。
灼熱の中、平地ではないので、軟弱者には少々きつい。
キャンプ場の近くで水浴びをすることになった。

シュノーケルをつけて水中メガネで水中を見ると、そこは、自然の水族館だった。
川の透明度に改めて感心する。
ちょうど、水を張った直後のプールのように透明で冷たい。
銚子川の噂は本当だった。

こちらはキャンプinn海山のリバーオートサイト
解放感があって、林間サイトとは違った魅力がある。

夏休みが終わり、人が減ったころに、また訪れたいと思う。

ps
赤太郎ことアルピナ430EXで尾鷲の海を探検する予定だったんだけど、今回も、残念ながら赤太郎はお休み。
フレームは治ったんだけど、船体布がきつくてフレームに入らないといった問題が・・・・
これについては、旅行から帰ってから、フジタカヌーさんへ行って相談してみた結果
コツをつかめば問題ではないということがわかった。 
購入時付属のDVDをしっかりと見ていればよかった。